見た目年齢が大きく上がる「ブルドッグ顔」にならない為には?
上田式美容鍼灸Ⓡ、衣笠仲通鍼灸接骨院院長の加藤宏です。
当院にお電話を頂いた時に、気になる事をお聞きすると多い答えが「たるみ」です。
年齢と共に気になるポイントの一つですね。
特に、頬のたるみは目立ちます。
頬がたるんで下がった状態のお顔の事を「ブルドッグ顔」と呼びます。
ブルドッグの顔は頬が垂れ下がっています。
それに似ているからこのように呼ばれます。
プラス5歳から10歳は老けて見えてしまうブルドッグ顔についてお話します。
頬は何故有るのか?
頬は生物の進化の過程で、哺乳類で初めて出来た物です。
例えば、爬虫類などは頬がありません。
では、爬虫類ではどのようになっているかと言うと顎関節まで口が開いています。
例えば、人間で言えば顎関節は耳の前辺りになります。
という事は、頬が無ければ人間の口は耳まで裂けている事になります。
そこまで口は開かず、頬が覆っています。
そして、口唇も哺乳類で初めて形成された物です。
頬と口唇が出来た事により、母親の乳を飲む事が出来るようになりました。
また、口の中で食べ物をしっかり咀嚼する事が出来るようになったのです。
頬がたるむとどうなる…?
老けて見える
頬の面積は顔の中で大きな割合を占めているので、顔の印象を左右する重要な部位になります。
頬がたるむ事によって全体的に重たい印象になってしまいますし、シワが目立つ原因にもなります。
フェイスラインが下がる
お顔全体を「SMAS」と呼ばれる筋膜が覆っており、たるみはそこだけでなく他の部位にも影響します。
頬がたるむとフェイスラインがさがり、お顔が大きく見えたり二重アゴになったりといった事が起こります。
ほうれい線が目立つ
ほうれい線が目立つようになる原因にはいくつかありますが、頬がたるみはその一つです。
頬が重たく下がってくるとクッキリとしたほうれい線が出来ます。
帯状毛穴
頬がたるむ事により皮膚は引っ張られ、丸い毛穴は伸ばされて楕円形になります。
さらにたるみが進むと楕円形になった毛穴同士がつながり、線のような形状になります。
これを「帯状毛穴」と呼びます。
皮膚で溝のような線を作る事で皮膚には凹凸が出来てしまい、影が出来ると見た目年齢はさらに上がってしまいます。
どうして頬がたるむの?
加齢
お年を重ねる毎に人間の体から水分は減り、さらに真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質も減少します。
30~40代以降になるとさらに進行します。
水分やタンパク質の減少によりお肌のハリが無くなり、柔軟性が低下すると頬を支えきれず、たるんでしまいます。
もともと頬の脂肪が多い方は重さに追ってさらにたるみが進みます。
紫外線
肌老化の原因の80%を占めると言われる「紫外線」はたるみの大きな原因です。
紫外線にもいくつかありますが、ここで気を付けたいのは「UVA」と呼ばれる物です。
UVAは深い所にまで届く性質が有り、皮膚では真皮層に届いてコラーゲンやエラスチンを破壊します。
ハリが無くなり、たるむ原因になります。
日差しが強い夏に限らず、UVAは年間を通じて照射量が多い上、雲や窓ガラスなども通過してしまうので曇っている日や室内でも容赦なく降り注ぎます。
日焼けの原因であるUVBと異なり、紫外線の影響を受けている事を実感しにくいので要注意です。
日焼け止めはシーズンを問わず必要な物です。
乾燥肌
お肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下します。
防御力の低下したお肌は水分が逃げやすく、さらに乾燥がすすんで、お肌の柔軟性が落ちるとたるみの原因になります。
筋肉の弱化
お顔にある筋肉の多くは頭蓋骨と皮膚をつないでおり、皮膚を動かして表情をつくるので「表情筋」と呼ばれます。
表情筋が衰えると皮膚を支えられなくなり、下がってしまうとたるみが出来ます。
特に、口角を下げる「口角下制筋」が衰えて拘縮していると硬くなった筋肉が口角を下へ引っ張り、たるみやほうれい線が目立つようになります。
むくみ
むくんでいる状態では水分の流れが悪く滞って老廃物なども溜まった状態です。
むくんだ重さが顔の皮膚にかかると下がってたるみます。
新陳代謝も低下し脂肪がつきやすくなるのでさらに重たくなります。
不良姿勢
例えばデスクワークなどで机に座っている時間が長いとつい背中を丸めてしまいがち。
パソコン作業などでは画面を一生懸命見ているうちに頭も前に出てアゴが突き出たような姿勢になってしまいます。
このような姿勢では首の後面の筋肉に過大な負担がかかり、筋肉の緊張が強くなると頬を引っ張って下へ落ちます。
また、背中を丸めた姿勢では下を向く時間が長く、下を向くと口角が下がり、頬がたるみやすくなります。
首肩のコリはリンパの流れが悪くなり、顔のむくみの原因にもなります。
また、圧迫により皮膚は伸ばされます。
頬杖をついて座っていると手をついている方の頬が引っ張られ、皮膚が伸ばされたるみやすくなります。
寝ている時に横向きで同じ方向ばかりむいて寝るのも頬を引っ張ってしまう原因の一つです。
頭皮のたるみ
あまり関係ないような感じがしますが、実は頭皮の状態も頬のたるみの要因の一つ。
フェイスラインの所でお話したように顔はSMASという筋膜でおおわれますが、頭皮にもつながり、全体的に同じ膜でおおわれているような感じになっています。
頭皮の柔軟性が低下し固くなるとたるみが出来、その分お顔のSMASもたるみやすくなります。
甘い物
甘い物に限りませんが、食べ過ぎで脂肪が多くなると重さで頬がたるみやすくなります。
顔が重たくなる原因の一つですが、これだけではありません。
余分な糖質は体の中でタンパク質と結合します。
これを「糖化」と呼びます。
糖化したタンパク質は体の中で色々なトラブルの原因になりますが、皮膚のコラーゲン線維と結合して糖化するとお肌の弾力性が低下し、ハリが無くなったお肌はたるみやすくなります。
特に美容で気になる所が有る方の場合には甘い物の摂り過ぎには要注意です。
「ブルドッグ顔」にならない為には?
良い姿勢で過ごす
椅子に座る時にダラリと背を丸めて座ると、その時は楽ですが長時間になると首にはかなり負担がかかります。
パソコンやスマホを使用する時にはそんな感じの姿勢になりがちです。
背中を丸めず、頭が突き出たような姿勢にならない為には「座骨」で座る事です。
お尻を押してみると中心部には「座骨結節」と呼ばれる結節(骨の出っ張り)が有ります。
骨盤を立てて座骨結節で座るようにすれば自然と背中が伸びてきます。
お尻の肉が厚い所を押して触れる出っ張りが座骨結節です。
そこで腰掛ける事をイメージしてみてください。
椅子の高さが変えられるようであれば是非自分の椅子を合わせてみてください。
両足裏が地について、足と膝がそれぞれ直角に曲がるくらいの高さに調節すると良い姿勢を取りやすくなります。
笑いで作る健康
筋肉を使わないと衰えてしまうのは体も顔も同じ事です。
笑う事はお顔の筋肉をよく使う事になります。
あまり笑わない方は表情筋が衰えやすいです。
笑う事で免疫系のナチュラルキラー細胞が活性化し疫力を上げるという働きもあります。
お肌のケア
お肌の状態はたるみに関わる大きな要因の一つです。
特別な事でなく、日常行うべき基本的なお肌のケアをしっかりする事でも防げます。
特に、紫外線対策の日焼け止めは一年を通じて必要な物です。
化粧水やクリームでの保湿と合わせて常に行うべきお肌ケアです。
頭皮に紫外線を浴びてしまうのも頭皮からたるみが出来る原因になります。
そしてたるみの原因になる紫外線は年間を通じて量が多いUVAです。
夏だけ紫外線に気を付けているという方は要注意です。
まとめ
実は「頬のたるみ」という所に限らず、お肌や体の状態にも関わる基本的な事ばかりです。
「顔は心と体を映し出す鏡」、お顔の中で大きな面積を占める頬にはお身体の状態が良く現れるという事ですね。
まずは基本的なお肌のケアと生活習慣に注意してみましょう。
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