秋はむくみやすい!「むくみ」が出来る10個の原因
上田式美容鍼灸Ⓡ、衣笠仲通鍼灸接骨院院長の加藤宏です。
疲れて家に帰った時に足がむくむ、朝起きた時に顔がむくむ…
お身体の不調が出ている状態ですが、顔に出てしまうと美容の面からも気になります。
お顔のむくみは頬が重たくなり、フェイスラインやほうれい線も気になりますね。
「むくみ」って何?
むくみとは、医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれます。
人間の体の中では血液やリンパ液といった液体が循環しています。
血管の中にあるのが血液で、毛細血管から出てリンパ管を通るのがリンパ液です。
通常では血液は心臓から全身へ送り出され、体にとって必要な酸素や栄養素などを運び、細胞から出された二酸化炭素や老廃物、余分な水分などを回収して再び心臓へ戻ります。
スムーズに流れていれば良いのですが、何らかの原因で流れが滞るとむくみとして現れます。
病気の名前ではありませんが、病気が原因となってむくみが出る事もあります。
どうして「むくみ」が出来るの?
むくんでしまうのには様々な原因があります
①運動不足
筋肉の持つ作用の一つに「筋ポンプ作用」が有ります。
心臓のポンプの働きで血液は全身に送られますが、心臓の力だけでは末梢まで、特に心臓から遠い脚までは届きません。
その為、筋肉が収縮、弛緩の動きを繰り返す事で血管に圧をかけて押し戻します。
この動きは牛の乳搾りの動作に似ているので「ミルキングアクション」と呼ばれます。
運動不足や加齢などにより筋力が低下するとポンプ作用の働きが悪くなり、循環が悪くなるとむくみが出来やすくなります。
②同一姿勢でいる時間が長い
デスクワークや立ち仕事等、長時間同じ姿勢でいるとむくみやすくなります。
同じ姿勢でいる時は姿勢を保つために筋肉は緊張していますが動いてはいません。
筋肉が動かないと筋ポンプ作用が働かない為、血液を押し戻すことが出来ません。
血液は重力の働きで下へ落ちるので、特に下半身へと下がりやすいです。
脚を動かさないと血液を戻すことが出来ずにむくみの原因になるのです。
③更年期障害
更年期障害の症状の一つがむくみです。
更年期には女性ホルモンの「エストロゲン」が減少します。
ホルモンのバランスが崩れると自律神経が乱れ、血行不良になるとむくみの原因になります。
また、加齢に伴って筋力が低下する事で筋ポンプ作用も弱くなり、さらに循環が悪くなります。
運動不足が加わるとさらに筋力低下、むくみが起こりやすくなります。
④脱水症
体内の水分が不足するのにむくむの…?と思われたかもしれませんが、水分が不足している時もむくみやすくなる事があります。
人間の身体の約60%が水です。
約40%が細胞の中にある「細胞内液」、約20%は「細胞外液」です。
細胞外液は細胞の外側にあり、血液の液体成分である「血漿」と細胞の間にある「間質液」とに分かれます。
細胞内液が不足すると、間質液が多い状態であっても脳は水分が足りない状態であると判断してしまい、体では渇きの感覚が起こり、間質液が多いままでむくんだ状態になります。
⑤アルコールの摂取
アルコールは利尿作用が高く、血管も拡張するので摂取すると体内の水分を排出するように働きます。
その為、血管内の水分が足りなくなり脱水状態になります。
そして脱水状態でむくみやすくなります。
水分補給にはならないのでご注意を!
⑥偏った食生活
タンパク質やミネラル、ビタミンなどの不足によりむくみやすくなります。
お肌や髪の毛などの材料でもあるタンパク質は美容にとって大切な物ですが、不足すると筋肉にも影響し、筋力が低下すると筋ポンプ作用が低下しむくみが起こります。
ミネラルで注意すべきことは塩の摂り過ぎです。
細胞外液は塩水です。
塩分を摂り過ぎると体内の塩水が濃くなってしまい、それを薄めようと体内に水分を溜め込もうとしてしまい、むくみやすくなります。
⑦首肩のこり
首、肩のこりは血行不良の原因になります。
特に、リンパの流れは鎖骨下部にある「鎖骨下静脈」から血管に入ります。
鎖骨周りの緊張はリンパの流れを悪くするのでむくみやすくなります。
また、首回りの緊張はお顔への流れを悪くし、顔のむくみの原因にもなります。
⑧冷え
冷えは血行不良の原因であり、体にとって必要な物が隅々まで行き渡らず美容と健康の大敵です。
そして、血行不良によりむくみも起こりやすくなります。
⑨月経
女性の月経周期によって月経前、月経中などはホルモンバランスが乱れやすく、その影響で水分を体にため込みやすくなりむくみが起こります。
⑩病気によって起こるもの
心臓、肝臓、腎臓などの疾患によっては症状としてむくみが起こる物があります。
要注意!秋はむくみやすい季節です
暑い時期は水分不足、寒い時期は冷え…
そして、その間になる秋も実はむくみやすい季節になります。
季節の変わり目で朝晩の寒暖差が大きく、昼は気温が高いので汗をかいて水分を摂り、夜になると気温が下がり、体が冷えると循環が悪く水分を排出できなくなります。
朝晩の気温差は身体の負担となり、自律神経が乱れる原因にもなります。
また、ファッションを見てもまだまだお肌の露出が大きく、足は素足のままであったり体を冷やしてしまう事が多いです。
水分代謝、冷え、自律神経のバランスなど「むくみ」の原因になる物が多いこの時期は要注意です!
むくみを解消、予防する三つの方法!
入浴
冬になったら湯船につかるけど、それ以外の季節はシャワーで簡単に済ませがち…
あるいは冬でもシャワーだけ、なんて方もいらっしゃるでしょうか?
身体の汚れを落とすだけではなく、しっかり温まるのも入浴の目的の一つ。
しっかり湯船につかる事で体が温まって循環が良くなるばかりでなく、お湯の水圧がかかる事によって血液が押し戻され心臓の働きを活発にして血液循環を促進します。
ふくらはぎのエクササイズ
体内の水分は重力に引っ張られて下に落ちやすくなり、また心臓から一番遠いので、特にふくらはぎの辺りで循環が悪くなりむくみやすくなります。
ふくらはぎの筋肉である「下腿三頭筋」をしっかり動かす事で筋ポンプ作用により血液を押し戻す事により、また筋力を付ける事によってもむくみの改善、予防になります。
その為にふくらはぎを鍛える「カーフレイズ」というエクササイズをご紹介します。
1.肩幅程度に足を開いて立ちます。平らなところでも良いですが、出来れば段差のある所を利用し、足のつま先側だけが地についてカカトを浮かせた状態にしましょう。
2.つま先に体重をかけ、カカトを持ち上げていきます。
3.限界まで上がったらゆっくりカカトをおろして元の位置に戻します。段差が有る場合にはふくらはぎの筋肉が伸ばされるくらいまでカカトを下げると効果的です。平らなところで行う場合には出来ればカカトを下まで下ろさずに少し浮かせた状態で止めましょう。
4.再びカカトを持ち上げてつま先立ちになります。
この動作を繰り返します。
数をこなすのが目的ではなく、一回ずつゆっくり行います。
まずは20回を目標に行ってみましょう。
むくみに良いツボ押し三選
三陰交
三陰交は足の内側のくるぶしの一番高い所から手の指四本分膝に向かって上がった所、すねの骨と筋肉の境目に取ります。
指で押してみるとズーンと響きを感じる所です。
足の内側にある三つの陰の経絡(脾経、腎経、肝経)が交わる所なのでこの名前がついています。
循環を活発にすることで「むくみ」や「冷え」を改善するだけでなく、生殖器の働きに関係する腎経が通る所でもあるので月経痛や月経不順などのお悩みにも効果が有り、女性にうれしいツボの一つです。
復溜
足の内側のくるぶしから手の指三本分膝の方へ上がった所、アキレス腱の前側に取ります。
腎経のツボなので腎機能を高め水分代謝を活発にして余分な水を排出する働きが有ります。
委中
膝の裏側、曲げた時に出来るシワの中央に取ります。
足のむくみに関係する「膝窩リンパ節」が有る所で、腎経と関係がある膀胱径のツボなので水分代謝に関係が深くむくみに効果的なツボです。
ツボ押しのやり方
ツボの場所に指をあてます
慣れるまではわかりづらいかもしれませんが、押してみて響いたり、なんとなく柔らかかったり冷えていたりするところがツボです
まず鼻から息を吸い、口から息を吐きながらツボをグーッと押さえます
これを左右三回ずつ行います
まとめ
気の流れ、水の流れ、血液の流れ…
人間の体で流れている物が滞りなくスムーズに動いていれば健康です。
むくみは体内の異常の現れ、美容の大敵です!
お顔のむくみは頬やフェイスラインのたるみ、ほうれい線の原因になります。
循環が悪ければお顔のくすみ、お肌の状態にも関係します。
本格的に寒くなり乾燥する冬の前にしっかり準備しておきましょう!
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