空気の乾燥だけでは無かった!?冬の乾燥肌の5つの原因とは
上田式美容鍼灸Ⓡ、衣笠仲通鍼灸接骨院院長の加藤宏です。
冬は寒さと共に、気になるのは空気の乾燥。
そして、美容面では「乾燥肌」。
お肌のお悩みでもこの時期は乾燥肌が上位に来るのではないでしょうか。
実際、当院へ来院される方でもお悩みの方が多いです。
お肌が乾燥する事により、キメの粗さや肌荒れ、お肌のカサツキ。赤ら顔やかゆみなど、様々なトラブルにつながります。
乾燥肌は、確かに空気が乾いている事によっても起こるのですが…
実は、原因はそればかりではありません!
今回はお肌の乾燥の原因についてお話させていただきます。
乾燥肌を引き起こす、5つの原因
1やはり「乾燥した空気」
そうはいっても、まずは空気の乾燥です。
冬は湿度が下がっています。
なぜ、冬の空気は乾いているのでしょうか?
空気に含まれる水蒸気の量は、実は気温によって変わります。
気温が高ければ高いほど、含まれる水蒸気量は多くなります。
逆に気温が低いと少なくなります。
冬は寒いので空気に含まれる水分の量が少ないので、湿度が低くなるのです。
例えば、暖房がよくきいた部屋では、窓ガラスが曇ったり、水滴がついていたりといった事が起こりますね。
これは、暖められた空気には沢山水分が含まれているのに、窓ガラスの付近の空気は外の空気で冷やされてしまい、含む事が出来る水分量が少なくなるので水蒸気だった水が液体に戻ってガラスに付着するからです。
つまり、気温が下がる時期には空気中の水分が少なくなるので、外気の影響を受けやすいお肌は乾燥してしまうのです。
2実は「低い気温」
寒い時期に空気中の水分が少なくなって乾燥するのは先ほどお話した通りですが、お肌の乾燥にも温度が関係します。
例えば、爬虫類などは周りの温度の影響で体温が決まります。
その為、日光浴をして体温を上げたり、気温が下がる時期には冬眠したりすることで生きています。
これを「変温動物」と言います。
一方、我々人間など哺乳類は自分で体温を調節する事が出来ます。
これを「恒温動物」と言います。
暑い時期には体温が上がり過ぎない様に熱を逃がします。
その為に血液循環を活発にしたり、汗をかいたりして体温を下げます。
逆に、寒い時期には血管を収縮させ血液循環を悪くする事で熱が逃げないようにして体温を維持します。
この時、皮膚表面では血液の流れが悪くなるので栄養素や酸素などが行き渡らず、お肌の新陳代謝が低下します。
代謝が低下する事によってお肌のターンオーバーは乱れやすくなります。
さらに、体温が下がると皮脂腺の働きがにぶくなり、皮脂の分泌量が減少します。
お肌のバリア機能の一つ「皮脂膜」は汗と皮脂腺から分泌された皮脂とが混ざる事で作られます。
皮脂の分泌が減ると皮脂膜が少なくなり、さらにターンオーバーの乱れも起こるとお肌のバリア機能が低下してしまい、お肌の水分が蒸発しやすくなるのでお肌が乾きます。
バリア機能が落ちているので刺激に敏感になり、代謝が落ちると水分や老廃物の排出もされにくくなるので肌荒れも起こりやすくなります。
3寒いから少ない「汗の量」
なぜ汗をかくのでしょうか?
目的の一つは先述のように「体温調節」の為です。
暑い夏には汗をかいて体温を下げます。
従って、寒い冬には汗はあまりかかなくなります。
とはいえ、体温調節だけが目的ではありません。
知らない間に呼吸や皮膚からの蒸発で水分が出て行きます。
これは「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と呼ばれます。
汗と不感蒸泄で常にお肌には潤いが与えられます。
夏は汗の量が多くお肌にしっかり潤いが与えられます。
冬は発汗量が減る代わりに不感蒸泄の量は増えるのですが、それ以上に乾燥した空気に奪われてしまうので追いつかず、お肌が乾燥します。
汗の量が減る事は皮脂膜の減少にもつながります。
4実はエアコンだけではない!?「暖房」
体を冷やしてしまうのは美容にも健康にもよろしくありません。
冬は暖房が欠かせませんね。
とはいえ、実は暖房は乾燥肌の原因の一つです。
密閉された室内でエアコンを使っていると空気が乾いてしまう事は皆さんよくご存じかと思いますが、実は乾燥肌を引き起こすのはエアコンだけではありません!
例えば、日本の冬を象徴するかのようなコタツ、その他ホットカーペットや電気毛布、はたまた床暖房…
エアコン以外の暖房でもお肌は乾燥してしまいます。
体を温める事は大切ですが、温まって血液循環が良くなり体温が上がり続けると、今度は体の熱を放出するためにお肌から水分が蒸発します。
この状態が続くとお肌から水分が放出され続けてお肌が乾燥してしまうのです。
実は、こたつにずっと入っていると、特に足はカサカサに…
お肌に密着している電気毛布も気をつけましょう。
寝る前にしっかり保湿しても、寝ている間に温まり続けてお肌がカサカサになってしまいます。
人間の睡眠の質には体温も重要です。
深く眠る時には体温が下がります。
暖まり続けていると深い眠りに入れず、睡眠の質が下がります。
美肌作りには重要である睡眠の質、これが下がる事もお肌によくありません。
暖房の使い方にも気を付ける必要があります。
5お風呂に入る時にも気をつけましょう!
夏はシャワーだけでも冬にはしっかり浴槽につかる、なんて方も多いでしょうか。
浴槽につかってしっかり体を暖める、というのは本当は一年を通じて行っていただきたい事。
ですが…やたらにお湯につかれば良いという事でもありません!
ぬるめのお湯であれば良いのですが、熱いお湯が好きな方は気をつけましょう。
お湯の温度が高いと、お肌を守る皮脂膜が溶けやすく、流れ落ちてしまいます。
40℃を超えると皮脂が溶けやすいと言われます。
皮脂膜が落ちるとお肌のバリア機能が低下し、水分が逃げやすくお肌が乾燥します。
さらに、入浴後のお肌も注意が必要です!
しっとりと湿った入浴後のお肌は水分が蒸発しやすいので、お風呂から上がって20分後くらいまでは入浴前よりもお肌が乾きやすい状態です。
体を洗う時にボディブラシやあかすりタオルで強くこすっているとお肌を傷つけ、角質を落としすぎてしまうのでバリア機能はさらに低下します。
気を付けないと、お風呂で潤ったお肌は余計に乾燥してしまう事になります。
まとめ
冬は空気が乾燥しているから、乾燥肌になっても仕方ない…
なんて思っていませんでしたか?
実は空気の乾燥だけでなく、気温も関係しています。
そして、ご自分の生活習慣も関係しているのです。
なぜお肌が乾燥しているのか、原因をしっかり考えて対策する必要が有ります。
ご自分の生活を見直してみてくださいね。
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