「ガッテン!」慢性痛しびれが改善!逆子も治る!?東洋の神秘「はり治療」SP
上田式美容鍼灸®、衣笠仲通鍼灸接骨院の加藤宏です。
先週に続き、2019年2月20日放送分の「ガッテン!」では鍼灸が取り上げられました!
今回はテーマが鍼灸なので、前回よりも盛沢山の内容です。
でも、なんかうさんくさくない?
番組の冒頭では、街中でインタビューした映像が流れました。
鍼灸で上がらなかった肩が上がるようになって、最高!!
という方がいる一方で、
「うさんくさい」
「治ると思えない」
などという意見も…
まあ、それは仕方ない事でしょう。
私も鍼灸の存在を知ってすぐに鍼灸師になろうと思ったわけではありませんし、自分で受けるまではやはり「痛そう」とか「怖い」と感じていたと思います。
そういったイメージをどれだけ変えられるのか、その為にも今回のようにテレビで取り上げて頂くのは非常に良い機会であります。
鍼一本で!
続いて、日頃私も病鍼連携連絡協議会でお世話になっている長谷川尚哉先生の臨床の映像。
首が回らないという患者様に、たった一本鍼をして首が動くようになりました。
「体に鍼が沢山刺さっていて怖い…」
なんて考えている方には非常にインパクトのある施術だったのでは?
スタジオのゲストも驚いていましたね。
その後紹介されていた逆子の鍼治療でも、使っていたのは一か所のツボのみでした。
色々な考え方が有りますが、私は鍼は少なく済めばそれに越したことは無いと考えます。
余計な刺激をしてしまえば逆効果の場合もあります。
必要だから、と言って沢山やりすぎれば患者様の体の負担になる事もあります。
どうせなら沢山やって、という方はあまりいないと思いますが…
「ツボ」って一体何なの?
「ツボって何?」「経絡って何?」「気の流れって何?」
患者様からも時々質問されますが、答えは一体何でしょう?
今回の番組で出てきた内容からまとめると…
「ツボ」は出来る物。全員に有るものでは無い
「筋膜」がシワになっている所
「経絡」は「筋膜」のつながりと非常に似ている
こういったところでしょうか?
ツボというのは体の反応が現れる所。
健康な人には現れない、というのは事実だと思います。
経絡とは気の流れる通路ですが、気の流れが多すぎる、または少なすぎる、流れが滞っている、などといった状態の時にツボの反応が現れます。
しかしながら、体に全く問題の無い人というのはいないのではないでしょうか?
健康=病気でない、という事ではありません。
例えば病院へ行って病名が診断されるような状態でなくても、体に不調があるという事は多々あります。
辛くて病院へ行ったのに、検査されて
「特に問題ありませんね」
と言われて終わりだった…なんて経験をされた方もいらっしゃるのでは?
実際、病名が付くような状態では無くても問題ないという訳ではありません。
例えば体の状態を100点満点で表すとして、50点を切ったら「病気」だとしましょう。
60点くらいで病院へ行っても先ほどのように「問題なし!」で終わってしまいますね。
状態が良くない、かといって病気ではない、
このような状態を東洋医学では
「未病」
と呼びます。
コマーシャルなどで聞いたことが有るでしょうか?
私の例えで言えば99点から50点までの人が「未病」、50点未満が「病気」、そして100点が「健康」となります。
未病の状態では病気ではありませんが、ツボの反応は現れます。
ですので、鍼灸でツボを刺激して整えておけばより100点に近い状態にいる事が出来、ちょっと体のバランスが崩れても病気にまではならない、と言えます。
逆に、50点代をウロウロしている方は何らか体に刺激を受けて病気になってしまう可能性が高いかもしれません。
ツボが先か、経絡が先か…
鶏と卵のような話ですが、ツボと経絡はどちらが先にあったのか、という問題があります。
「ツボ」をまとめたのが「経絡」と考えられていた時代には、当然「ツボが先にあった」と考えられていました。
その後、過去の文献を探っていくと、ツボに関する記載がない時代の文献に経絡が載っていた、と言う事から、「経絡が先にあった」と変わっていきました。
そして、その考えが覆されたのが、番組最後に出てきた「アイスマン」です。
5000年前のミイラの体に残された入れ墨が現代で言うツボと一致しており、しかもそれが腰痛に効果があるツボだったという事でアイスマンは腰痛だったと考えられています。
そして、もっと古い時代にツボが有ったという事になり、今の所「ツボが先にあった」という事になっています。
これがまたひっくり返される発見は有るのでしょうか…?
美容鍼は顔にする物?
さて、ゲストの山根千佳さん、週一で美容鍼を受けているそうです!
「むくみが取れてスッキリする」
とお話されていましたね。
画面でも、美容鍼について
「小顔など美容を目的で行う鍼治療」
と説明が出ました。
その後、ツボが出来ている=体に不調がある、という事でゲスト三名の体をチェックしたところ、一番ツボの反応が有ったのは山根さんでした。
ツボの反応がある=体が良くない?
と言う事で鍼をする事になりましたが、
「手にするのは初めてです!」
との事でした。
「週一で鍼を受けているのに一番調子悪いの?」
と驚いてしまったのですが、それを聞けば納得です。
お顔に鍼をする事でも血行を促進する効果が有り、流れが良くなればむくみが改善したり、お顔が明るくなったりといった効果は出てくるでしょう。
「顔にするだけでもスッキリするならいいんじゃない?」
という考え方もあるかもしれませんが…
しかしながら、「顔は心と体を映し出す鏡」であり、身体の状態が整ってこその美しさなのです。
手の「合谷(ごうこく)」というツボに鍼をすると、顔の血流が良くなるという実験も紹介されていました。
体調が悪ければお顔も暗くなってしまい、そして体調が良くなるだけでお顔は明るくなります。
体を整える事が出来る事こそが鍼の役割です。
単にお顔に刺激して…だけで終わってしまうのであれば美顔器と変わりません。
ですので、
「体はいいので顔にだけ鍼をやってほしい」
というご希望には添えないので当院ではお断りしております。
まとめ
皆様の鍼に対する印象はどうだったでしょうか?
長らく、東洋医学は鍼灸でも漢方でも、●●のツボに鍼をすれば、〇〇という生薬を使えば、××の症状に良い、でもなぜ良いのかわからない…
というような感じの物と思われていました。
長い年月をかけて、こうしたらこの症状に良かった、という経験を積み重ねて出来上がったのが東洋医学。
そして、今ではその良くなるシステムも科学的な解明がされてきています。
最終的に大切なのは、何らかの症状に悩まされている患者様がどれだけ良くなるか、と言う事だとは思うのですが、なぜそのようになるのか、という事を理論的に説明する事がきちんとできれば「うさんくさい…」と思っている方々も鍼を受けようと思うようになるはず。
今回のようにテレビなどで取り上げて頂き一般の方々にも興味を持っていただく機会があるのはありがたい事ですね。
私も鍼を知らない方がもっと安心して受けて頂けるように、さらに精進してまいります。
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