ニキビ痕について

そもそもニキビには４つの段階があります。

①毛穴に皮脂がたまって皮膚が盛り上がって出来る「白ニキビ」
②皮膚が破れて空気により皮脂が酸化して黒ずんで出来る「黒ニキビ」
③皮脂をエサにしてアクネ菌が増殖し炎症が起こり出来る「赤ニキビ」（これがいわゆるニキビ）
④炎症を抑えるために白血球が細菌と戦い膿になる事で出来る「黄ニキビ」

ニキビ痕とは？

そのまま炎症が収まってしまえばきれいに無くなるはずですが、何らかの原因で痕になって残ってしまう場合があります。ニキビ痕には大きく分けると３つ種類があります。

①赤黒い痕
炎症が強くなると血流を良くして抑える為に毛細血管が増殖して皮膚が赤くなります。それでも炎症が収まらず悪化すると毛細血管が破れ、真皮層に血液が流れ出ると赤黒く皮膚に残り、これが痕になります。

②色素沈着
紫外線を浴びると活性酸素が発生します。ニキビがあると活性酸素によって炎症がひどくなりニキビが悪化します。紫外線は日焼けの原因になりますが、それはメラニン色素の生成が活発になり紫外線からお肌を守ろうとする反応です。しかしニキビがあると体は特にそこを守ろうとするので色素沈着が進みます。いわゆる「シミ」の状態です。

③クレーター
お肌の真皮層にはコラーゲン繊維が豊富にあります。ニキビの炎症が真皮層に進むと、このコラーゲン繊維を破壊してしまいます。真皮層の入れ替わりには数年かかる為、回復が遅く壊れた所がくぼんだ状態になり、これがクレーターのような痕になり残ります。

壊れた真皮層を回復させるために体はコラーゲンを生成しますが、過剰に作られると瘢痕化します。これがさらに進むと「肥厚性瘢痕」と呼ばれます。

なぜニキビ痕が出来てしまうのか？

ニキビが頻繁に出来る方は何度も炎症を繰り返す事でお肌に大きなダメージを与えているので痕が残りやすいです。

ニキビの原因には生活習慣（食事や睡眠など）、過度なストレス、お肌のケアが出来ていない、間違ったお肌ケアなどが挙げられます。

大人のニキビはこれらの原因を完全に無くす事が難しく治りにくいものですが出来にくくする為に原因への対策をします。思春期に出来るニキビは主にホルモンバランスの崩れによる皮脂分泌の増加によって起こり、時期が過ぎれば改善することが多いです。ただし生活習慣やお肌ケアの影響もあるので頻繁に出来る時は大人ニキビと同じく対策をしましょう。

また、体質として皮膚が厚くコラーゲンを生成しやすい方は傷がケロイド状になって残りやすい場合があります。このような方の場合にはニキビが出来た時にも瘢痕化しやすく痕になりやすいです。お肌が色白の方、紫外線の影響を受けやすい方の場合には色素沈着を起こしやすいのでニキビが出来るとシミになりやすい事があります。紫外線対策を怠らないようにしましょう。

ニキビ痕が出来てしまったら？

赤黒い痕の場合
お肌のターンオーバーを促進して入れ替わりを早めてあげる事が大切です。

色素沈着の場合
シミの改善と同じく、メラニン色素の生成を抑える作用のあるビタミンＣを食事やサプリメントで摂取する事や、化粧品でお肌から取り入れる事が対策になります。ターンオーバーを整えて促進する事も大切です。

クレーター状の場合
ターンオーバーを整えて新しい組織が作られるようにすることで皮膚を柔らかくしてコラーゲン生成を促進します。コラーゲン生成を促進するにはビタミンＣもオススメです。

ターンオーバーを整えるとは
ターンオーバーはお肌の表皮層の入れ替わりの事で、通常では約２８日と言われています。年齢を重ねる事や生活習慣の乱れなどで入れ替わりが遅くなると古くなった角質が残りやすくなり、見た目にくすんでしまったり、古い角質が硬くなって毛穴が詰まりやすくなることでニキビができやすくなったりといった事が起こります。ターンオーバーを正常にするには、皮膚の一番表面にある角質のケアをすることが大切です。

ニキビ痕に対する鍼灸治療

ニキビ痕に対してはターンオーバーを正常にする事が大切です。上田式美容鍼灸®ではお身体を整えて内側から、またお肌に対して外側からターンオーバーを整えていきます。お身体の状態を整えてホルモンバランスが整うと皮脂の分泌が正常になりニキビを予防する事にもなりますし、代謝が良くなるとターンオーバーも正常になります。

出来てしまったニキビ痕に対してはその周囲に鍼をすることでターンオーバーが促進されます。ニキビ痕はニキビが治った痕なのでそれ以上治ろうとしませんが、鍼をすることでマイクロトラウマと呼ばれる小さな傷が出来、傷が出来ると体はそれを治そうとして血液の流れが良くなりコラーゲンの生成が活発になります。この反応によってターンオーバーが促進されニキビ痕が改善していきます。

ニキビ跡でお悩みの方は衣笠仲通鍼灸接骨院にご相談ください。