たかが「肩こり」、されど「肩こり」…美容が気になるあなたも要注意!?
上田式美容鍼灸Ⓡ 衣笠仲通鍼灸接骨院の加藤宏です。
多くの方が一度や二度、さらにはいつも…悩みの種となった事があると思われる「肩こり」。
当院でも、肩こりが原因で通っている方も、美容で通う方で肩こりがひどい、という方も、色々いらっしゃいます。
また、本当に良い状態で肩こりを感じない方もいれば、ガチガチになりすぎて逆に感じなくなってしまっているという場合もあり、
「私、肩こりって知らなくて…」
なんてあなたも、もしかすると…?
肩こりの原因
肩こりの原因で分類してみますと、
1 はっきりとした肩こりの原因がある
2 はっきりとした肩こりの原因がない
と、大きく二つに分けられます。
1 はっきりとした原因がある
この場合の「原因」とは「何らかの疾患がある」という意味です。
特に、頸部、肩部に直接関係してくる疾患である、
・頚椎症
・頸椎椎間板ヘルニア
・頸部脊柱管狭窄症
などから、
・高血圧症
・心臓疾患
・肝臓障害
・胃腸障害
など、内臓の疾患からくる場合もあります。
症状が頑固でなかなか改善しない肩こりの場合には、その原因として
重篤な疾患がかくれている場合もあり、
「たかが、肩こり…」
と考えずに、病院を受診した方が良いケースもあるのでご注意ください。
2 はっきりとした原因がない
しかしながら、肩こり全てが重篤な疾患から起こるという訳ではありません。
肩こりがひどいから…といって
「何か、重たい病気にかかっている…?」
と心配する必要はないでしょう。
原因がないというより、はっきりした疾患と関係がないもので、病院で診てもらっても
「うーん、気のせいですね~」
で終わってしまう可能性が高いものです。
・姿勢不良
姿勢で特に問題となるのが「猫背」です。
首肩は寝ている時間以外は常に体重の約10%と言われる「頭」を支える為に筋肉が緊張しています。
いつもの事なのであまり気付かないかもしれませんが、なかなかの重労働ですよ…
この時、姿勢が悪くて頭が前方へ出てしまうと、頭を支えるためにさらに筋肉への負担が増えます。
立った状態での姿勢は勿論の事、椅子に座っている時などでも背中を丸めてだらしなく座ってしまいがちな方はいませんか?
背骨は、首は「頸椎」、胸は「胸椎」、腰は「腰椎」、骨盤は「仙椎」と名前が変わります。
「S字カーブ」と呼ばれる形状をしており、頸椎は少し前に、胸椎は少し後ろに、腰椎は少し前に、と
S字状にカーブした形状であるのが正常ですが、姿勢が悪いと頸椎はまっすぐな「ストレートネック」と呼ばれる状態になってしまいます。
x線で見るとスラっとした、とてもきれいな首に見えるのですが…
背骨はS字状の構造で頭の重さをうまく支えており、まっすぐだと余計に肩こりはひどくなります。
・運動不足
筋肉は動いて伸縮すると血管が圧迫され、血液の流れが良くなります。
血行不良な状態が改善すると筋肉の過剰な緊張も無くなります。
運動しすぎて疲労が溜まり、緊張が…というケースが無いわけではありませんが、
多くは
「動かなさすぎ」
が原因です。
例えば、立ち仕事やデスクワーク、長時間の車の運転などの仕事をされている方の場合を考えてみましょう。
姿勢を保持するために、重たい頭をずっと首肩の筋肉が緊張して支えています。
しかしながらこの場合、筋肉は緊張するばかりで動かされていません。
その為、血流やリンパの流れは悪くなり、さらに疲労は蓄積し、筋緊張が増し、肩こりは悪化するのです。
・目の疲れ
背骨の一番上にあたる頸椎の一番目、「第一頸椎」と、頭蓋骨の「後頭骨」は関節を作り、
「後頭環椎関節」
と呼ばれます。
ここは、頭部と首の境目となります。
この関節は目とのつながりが強く、目を酷使して疲労が強かったりするとこの関節近辺の筋肉が緊張します。
また、この関節から「大後頭神経」「小後頭神経」と呼ばれる神経が後頭部にかけて走っており、筋緊張が起こる事により神経が刺激され頭痛が起こる場合があります。
これが「緊張性頭痛」です。
「肩こり」「目の疲れ」「頭痛」の三つはお互いに関係しあい、同時にこの三つの症状に悩まされる方も多いです。
・ストレス
「ストレス社会」と言われる現代、仕事が忙しい、人間関係、等々の理由により過剰なストレスを受け、それに悩まされている方が多いようです。
ストレスは悪いものではなく、全く無くても良くはありません。
しかし、多すぎると自律神経のバランスが乱れ、交感神経優位になること全身の血流が悪くなり、筋肉は緊張します。
本来、人間の体の不調はそれを生じさせている根本的な原因を無くせば良くなるものです。
しかし、ストレスの原因は簡単に無くなるものではなく、常に辛さを感じている方が多いのです。
「美容」の大敵?「肩こり」と「美容」の関係とは?
単なる体の不調にとどまらず、肩こりはお顔やお肌にも悪影響をもたらします。
その影響は大きく分けて二つあります
1 筋緊張が直接原因となるもの
頸部の筋肉が緊張することにより、お顔に悪影響を及ぼします。
頸部の前側の筋肉は直接お顔につながり、後側の筋肉は頭皮である「帽状腱膜」を通じてお顔につながります。
顔を直接引っ張って下げてしまうような形になり、「たるみ」や「むくみ」の原因となります。
また、筋緊張の左右差はそのままお顔の左右のアンバランスにもつながります。
2 血液・リンパの流れを妨げる事から起こるもの
血液循環やリンパの流れが悪くなることで、お顔に必要な栄養素や酸素などが隅々まで行き渡らなくなり、また体外へ排出すべき老廃物も流しだせずにたまっていきます。
排出すべきところから出しきれない老廃物を肌から無理矢理外へ出そうとしてしまい、肌荒れの原因になります。
また、血液循環が悪いとお肌の血色が悪くなり、透明感が無くなったお肌はくすんで見えるようになります。
日常生活における肩こり対策
はっきりした疾患が原因となっている肩こりはそれらの疾患の治療が必要です。
疾患によるものでない肩こりの場合、どれか一つだけが原因になっている事は少なく様々な要因が重なり合っていることが多いです。
1 適度な運動
特にお勧めしたいのは「適度な運動」です。
運動不足の方であれば、軽いウォーキングやジョギング、自宅で寝る前に軽くストレッチ、などをするだけでも十分な運動になります。
体を動かすことにより血流も良くなので筋緊張がほぐれるだけでなく、運動はストレスの発散にもなります。
日頃の生活で簡単に出来るエクササイズを後程ご紹介させていただきます。
2 入浴
お風呂に浸かって体を温めてリラックスすることで副交感神経が優位になります。
ストレスなどで交感神経緊張状態の方は自律神経のバランスも整い、血流が良くなる事で筋緊張も緩和します。
ここで注意していただきたいのは「お湯の温度」です。
38~40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。
朝、起きた時に体をシャキッとさせたいときは40℃以上の熱めのお湯に浸かる方がが効果的ですが、リラックスしたいときには逆効果になってしまいます。
寝る一時間前くらいに入浴を済ませれば体温がちょうどよく上がり、寝つきも良くなるので睡眠の質も上がります。
3 眼鏡、コンタクトを変える
視力が悪く、眼鏡やコンタクトで矯正している方は多いと思います。
眼鏡の度が合っていないと目が疲れやすく、眼精疲労は肩こりの原因となります。
「長い事同じ眼鏡を使っているな…」
という方は、一度検眼をしてみるのも良いでしょう。
眼鏡を変えただけで肩こりが無くなったという方も結構いらっしゃいます。
自宅で、職場でお試しください!
ご家庭や職場でもちょっとした時間で簡単に出来る肩こりに効果的なエクササイズをご紹介します。
肩甲骨回し
肩こりが気になる時に、ついつい腕をぐるぐると回したりしがち…
しかし、動かさないよりは良いですがあまり効果的とは言えません。
特にしっかりと動かしたいのは「肩甲骨」です。
肩こりの状態でつらい筋肉は解剖学的には
「僧帽筋」
「肩甲挙筋」
の二つが中心です。
これらの筋肉は「頸椎」から「肩甲骨」に付着しています。
つまり、肩甲骨を大きく動かすことにより、この二つの筋肉も動いて伸縮することになります。
腕を回すと少しは動くのですが、もっと効率よく動かすために以下のようにやってみてください。
1 手で衣服の襟をつまむ。襟がなければ肩の辺りに手を置く。
2 肘を意識して後方へ5~10回回す
3 次に、前方へ5~10回回す
どうです?簡単ですね!
注意点としては、肘が体の後方へ行く時には肩甲骨を寄せる事を意識、逆に前方に肘が来る時には肩甲骨が離れるように意識しましょう。
体をリラックスさせるために行うものなので、つらかったら回数は少なくてもかまいません。
デスクワーク中ずっとパソコンに向かっていて肩が張ってきた、台所で長い時間立っていたら肩がこってきた…
なんて時に、数回回すだけでもスッキリしますよ!
まとめ
肩こりは明らかな疾患からくるもの以外はこれといった原因が無く、生活習慣なども大きくかかわってくるので根本から原因を取り除く事が難しいです。
肩こりをそのまま放置していると血行不良などから全身への影響が出てきて肩こり自体が不調の原因になってしまいます。
それでも、先述のようなエクササイズや日常生活の見直しなどのちょっとした取り組みで改善し、快適な生活を送る事が出来るようになるだけでなく、美容が気になる方にもうれしい効果が沢山です。
運動かあ…とためらってしまう方でも、いきなり激しい運動をする必要はありません。
まずは気軽に肩回しのエクササイズをやってみるところから始めてみてはいかがでしょうか?
まずはお気軽に問い合わせください
まず、今すぐ下に表示されている番号へ、お電話ください。 そうすると衣笠仲通鍼灸接骨院の整骨院のスタッフが電話にでますので 『ホームページを見ました。予約をしたいのですが』とおっしゃってください。あとはスタッフがあなたの症状などをお尋ねしますので、 簡単で構いませんので希望の施術日とご希望をお伝えください。 これでご予約は終了です、電話を受話器に置き電話をお切りください。 皆様のご来院をスタッフ一同心よりお待ちしております。