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どうして日本人は「肩がこる」のか?

上田式美容鍼灸Ⓡ、衣笠仲通鍼灸接骨院の加藤宏です。

鍼灸を受けられる方のお悩みの中でも上位に来るであろう「肩こり」。
当院でも、肩こりがつらいと来院される方や、美容のお悩みで美容鍼を受けに来られる方でも肩こりが気になるという方は多くいらっしゃいます。

実際に厚生労働省の国民生活基礎調査でも、体で気になる事で男女ともに肩こりは上位にランキングされます。
以前もこちらのブログでご紹介させていただきましたが、肩こりは体の不調の原因になるばかりでなく美容のお悩みとも深い関わりがあります。

ちょっと医学的な事から離れたお話も含めて、今回は改めて肩こりについてご紹介させていただきます。

 

「肩こり」って何?


「肩こりとは症候名の一つ。肩だけでなく、首も凝る事が多い。『肩が張る』とも言う。主に僧帽筋に起こる症状」(Wikipediaより参照)
とあります。

「症候名」とは、病気の名前ではなくあくまでも症状を表す言葉、という事です。
つまり、その症状を起こす何かしらの原因があり、病気によって起こる物もあれば、関係なく起こる物もあります。

さて、「肩こり」という言葉はいつから有るのか?という話には諸説ありますが、良く言われるのは夏目漱石が最初に使ったという説。
漱石の著作『門』の一節で「凝っている」という言葉が使われたのが最初と言われます。
それまでは「肩が張る」と表現されていたと言われています。
いずれにしても、「肩こり」「肩が凝る」と言われるようになる前から、日本人は首や肩の辺りの辛さを感じていたという事のようですね。

 

外国人には「肩こり」が無い?


先ほど敢えて「日本人」と書きましたが、外国人は肩がこらないと良く言われます。
同じ人間なのに、そんな事が…?
これは、肩がこらないというより「肩こり」という表現が無い、という事のようです。

長らく、「肩こり」を表す英語は無いと言われていました。
しかしながら、表現の仕方がないだけであって、首や肩の「こり」を感じるのは日本人に限らないようです。
パソコンやスマホの普及は日本だけではなく、首や肩の辛さに悩む欧米人も増えているようです。

首がこる、肩がこる、というのを表すのに”stiff”「固い」という言葉が使われ、

”stiff neck”または”stiff shoulder”というように使われているようです。

実際、Google翻訳でも「肩こり」を変換すると”stiff shoulder”と出てきます。

 

だんだんと肩こりを意味する表現が使われるようになってきた欧米と違い、幼少期から肩こりという言葉に馴染みが有るのが日本人。
おじいさんやおばあさん、ご両親などの肩たたきをして、
「肩がこってたのが楽になったよ…」
なんて言いながらお小遣いをもらったという方も少なくないのでは。
そのような経験から、「大人になると肩がこる」という事が潜在意識にすりこまれています。
そして、自分が首や肩の辛さを感じた時に
「これが肩こり!」
とはっきり認識してしまうのです。

外国の方が日本に来ると肩がこるようになる、なんて話もありますが、これも
「この辛さは肩こりと呼ぶ」
と認識してしまったからでしょう。

 

「大人になったら肩がこる」
と意識してしまっているが故に起こる肩こり。

私の患者様が小学生の娘さんにトンカツ弁当を食べるように言うと、
「胃もたれするから食べない」
と答えたのだそうです。

そこで
「トンカツ食べて胃もたれした事あるの?」
と聞くと
「無い…っていうか胃もたれって何?」
と答えたのだとか(笑)。

誰かが「トンカツ食べたら胃もたれした」と言うのを聞いて、そう思い込んでしまったのでしょうね。

 

この「思い込み」と言うのも結構怖い物。
「私は体が良くないんだ」
なんてひたすら考え続けたら本当に悪くなりますよ。

あくまで経験的なお話ですが、患者様が自分の不調にばかり意識が行くとなかなか改善しません。
ところが、施術を受けて良くなった所に意識が行くとその方はその後順調に良くなることが多いです。

 

具体的に言うと、例えばギックリ腰でソロリソロリと来られた患者様、腰をかがめる事が出来ず靴を脱ぐのも一苦労。
施術後に少し屈めるようになって最初の状態を10としたら今は8くらい。
つまり、2しか良くなっていなくても
「すごい!先生こんなに屈めるようになった!」
と大喜びする方はその後すぐに改善する事が多い。
逆に、半分くらいまで屈めるようになって最初が10としたら5くらい。
先ほどの方よりもずっと屈めるようになったのに
「まだ痛いからここまでしか屈めない…」
という方はその後もなかなか良くならないことが多い…

 

確かに、患者様によって求めるレベルは違います。
試合を控えたアスリートであれば、最初が10で施術後に1だとしても、その1が有っては困るのです。

ただ、意識をどう持つかで症状も変わってくるというのは実際にあると思います。

 

肩こりによって起こる症状

首肩の筋肉が固くなることで、コリの辛さ以外にも起こる症状があります。

●頭痛

肩こりとセットで良く起こるのが「頭痛」です。
頭痛にもいくつかありますが、これは「緊張性頭痛」と言われるもので緊張した筋肉が神経を刺激して起こります。

首から上の症状

ざっくりとまとめてしまいましたが、肩こりで首から上への血流が悪くなると様々な症状を起こします。
頭痛(血行によるもの)
めまい
耳鳴り
精神症状(イライラ、物忘れ等)
虫歯
などがあります。
「虫歯?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、歯にも血管があるので血行不良が起こると虫歯になりやすくなる事が有りますよ。

 

頚肩腕症候群

いわゆる肩こりの辛さに始まり、状態が悪くなると腕から手、指先にかけてまで「だるさ」「冷え」「しびれ」などが出る事があります。
首肩の筋肉が緊張して腕へ行く神経や血管を刺激して流れが悪くなる事により起こります。
かつてはキーパンチャーに多いと言われました。
キーパンチャーとはデータを処理する為に機械へ入力する作業をする人の事で、扱うのが電子計算機からパソコンに変っても作業をする人間は変わらず、現代でも多くの人を悩ませています。

 

切っても切れない「美容」と「肩こり」の関係

体の不調の原因になれば当然お顔にも現れる物。
肩こりは美容のお悩みの原因にもなります。
ざっくりと分類すると
1筋肉の緊張によって起こる物
首肩からお顔につながる筋肉が固くなると引っ張ってしまい「たるみ」を起こしたり、顔のバランスが崩れ左右差が出る原因にもなります。
2血流、リンパの流れを妨げ起こる物
血液やリンパの流れが悪くなると必要な栄養素や酸素が行き渡らず、また老廃物が上手く排出されずに滞ります。
血色が悪くなると「くすみ」、流れが滞ると「むくみ」などが起こります。

 

まとめ

肩こりから起こるお顔のお悩みを見ると、やはりお顔だけでなく体の事が大切だという事がお分かりいただけたでしょうか?
そして、心の面の事も。
「顔は心と体を映し出す鏡」です。
顔にだけ鍼をすれば良いという事では無く、体を整える事が大切になります。

実は、肩こりも同じ事なのです。
こっている所に鍼をすれば筋肉は緩みますが、原因となるのは体のバランス。
「やってもらった時は楽になるんだけど…」
という方は一度当院までご相談ください。

 

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